2013年10月03日

ヤマネコの行方



前回721日に鹿川ビーチクリーン後に調査して以来、約2ヶ月ぶりに鹿川に行き調査を行いました。

今回は9月10日に、南風見田の浜からカヤックで、鹿川を目指しました。


片道約10km2時間強、休み無くパドルを漕いで鹿川に到着、電波を探しました。



130910【写真】船浮ヤマネコ救護個体追跡調査 (44).JPG
福田さんに曳航してもらあいながら電波探し中。
(実は、船酔いでグロッキー)
 

しかし、今回は、見つからず。


失意の中、また2時間強かけて、南風見田の浜へ戻っていきました。  



さて、前回の調査は、台風7号が八重山地方を直撃したすぐ後に行い、鹿川の海に面した斜面は、全面茶色く枯れていました。

そんななか、前回ヤマネコから発信があったのは、枯れた斜面の中、一角だけ谷筋に緑が残っている場所からでした。

 130721【写真】海岸清掃ビーチクリーン及び追跡調査鹿川湾 (85)生息確認地風景(小).jpg
台風直後で斜面が茶色(721日)
  


今回、2ヶ月ぶりに鹿川に行って見ると、全面緑に覆われていて、元通りの鹿川の風景に戻っていました。

7
8月の強烈な太陽の恵みを受けて、どんどん成長していったのでしょう。

西表島の植物パワーを感じました。(草刈りでは、そのパワーがいやになるんですけどね・・・)
 


130618【写真】船浮ヤマネコ救護個体追跡調査(クイラ川-鹿川) (130)生息確認地風景(小).jpg

普段の鹿川は緑一色(618日) 


ひな
posted by IWCC at 18:06| 傷病救護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて(6月18日現在地&調査の様子)

  舟浮で野生復帰したヤマネコの最新情報です。


装着した発信機によるラジオテレメトリー追跡調査によって、527日に舟浮から鹿川まで移動してきたことがわかり、61日、613日にも鹿川湾に面した山すそにいることがわかっていました.



 
これまでの調査は、船を使って鹿川まで行き電波を探査していました。しかし、今回は“クイラ越えと呼ばれる峠道を通って、鹿川に行きました。


IMG_9228.JPG

と言っても、クイラ川上流までは、船に乗せてもらったのですが・・・
 


受信機、アンテナなど必要機材や、水、昼食などを持って行きます。
300mの水平距離で、約110mの高さを上って下りる。急斜面です。  



IMG_9265.JPG
クイラ越えの入口


クイラ越えは最頂部で、鹿川方面に抜ける道と南風見田浜方面に抜ける道の2手に分かれています。
前回613日は、南風見田方面から電波を受信したので、今回もまず、南風見田方面へ下りました。


IMG_9288.JPG
森を抜けると青い海


そして、電波を探します。
しかし、受信せず。
しばらく海岸沿いを歩いて、電波を探査しますが、受信せず・・・


また、クイラ越えを三叉路まで上り、次は、鹿川方面へ道を下ります。
そこで、再び、電波を探します。

そして受信!!


最新の位置は、・・・

  

130618カイの位置.jpg

ヤマネコの位置 国土地理院地図



618日の調査結果では、527日と61日の間から発信がありました。
鹿川で元気に過ごしています。



最後に、クイラ越えに関する話題を、舟浮の方にお聞きしたので、それを載せます・・・

第二次世界大戦中、舟浮に要塞が有りました。
戦争末期、民間人は舟浮集落から大原へ集団疎開しました。
疎開の際、学校のオルガンを担いで、クイラ越えを通っていったそうです。

実際に、自分が通ってみて、とてもしんどかったです。
オルガンなんてかついで上がれる道とちゃいます。
「昔の人は、力持ちで体力あったんやなぁ」と感じました。   


(ひな)
posted by IWCC at 15:53| 傷病救護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて (6月13日現在地)




舟浮で野生復帰したヤマネコの最新情報です。


装着した発信機によるラジオテレメトリー追跡調査によって、527日に舟浮から鹿川まで移動してきたことがわかり、61日にも鹿川湾に面した山すそにいることがわかっていました。


最新の位置は、・・・  

130613カイの位置.jpg
ヤマネコの位置(6月13日)  国土地理院地図
 613日の調査結果では、鹿川湾の東で電波を受信しました。元気に過ごしています。


今後も、お知らせできたらと思います。
お楽しみに!!
  (ひな)
posted by IWCC at 21:31| 傷病救護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて (6月1日現在地)


舟浮で保護されたヤマネコは約1ヶ月の治療を経て
5月17日に無事野生に帰すことができました。
その飼育の様子はこれから徐々にお伝えしていきます。

まずは嬉しい速報です。

装着した発信機によるラジオテレメトリー追跡調査によって、
5
27日になんと鹿川湾に面した山すそまで移動したことがわかりました。
6月1日にも電波をとらえることができ、
この付近にとどまっているようです。

 130601カイの位置.jpg
              国土地理院地図
舟浮から鹿川まで、元気に移動してきました。
船からの調査で確認できました。

 

 名称未設定-1.jpg
ヤマネコの位置(6月1日現在)   国土地理院地図

 今後、どのような動きをするのか楽しみです。
またみなさまにお知らせできればと思います。

(ひな)
posted by IWCC at 13:18| 傷病救護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月02日

舟浮で保護されたイリオモテヤマネコについて (回復〜リリース)


前回からの続きです。


センターに収容されたヤマネコは順調に回復し、

517日に保護場所である舟浮集落の裏山で
再び野生に帰すことが決定しました。

最後の治療では、ヤマネコの各部位の長さを計測したり、
身体の模様を写真に記録したりしました。


5月14日計測の様子.JPG

頭の幅を計測中(計測のときは鎮静しています)


また、野生復帰後の行動を把握するため、
電波発信器付きの首輪を装着しました。
発信器からの電波を受信して、ヤマネコの位置を把握するためです。


5月14日首輪装着.JPG

発信器付きの首輪を装着

さらに、
首輪には蛍光オレンジ色のテープが貼り付けられており、
見た目にも

「あっ、舟浮で保護されたヤマネコやっ!」

とわかるようになっています。

目撃された場合は、センターまでお知らせ下さいね。


5月14日首輪.JPG
蛍光テープのついた首輪


野生に帰す前に舟浮小学校に立ち寄りました。
元気になった姿を見てもらうことで
ヤマネコに関心を持ってもらい、
保全に対する理解を深めてもらうためです。


保護された時も、返すときも、
舟浮の人たちに見守られたヤマネコでした。


5月17日舟浮小.JPG
舟浮小の生徒に元気になったことを伝える様子

地元の方が
「すっかり元気になって、
(保護された時と)別のヤマネコみたい。ありがとう!!」
と、おっしゃっていたのが印象的でした。

“舟浮集落で一緒に暮らす隣人”といった感じでしょうか。
これからも、舟浮でともに暮らすヤマネコを温かく見守っていて下さい。

5月17日リリース直前.JPG
リリース直前
  

(ひな)
posted by IWCC at 13:31| 傷病救護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする