2018年06月28日

放獣まで、あと一歩

みなさん こんにちは

 保護中の仔猫たちですが、治療も終了し野生復帰に向けてのリハビリ期間に入りました。保護してから1か月が経ち両個体とも痩せていた体にも肉がついてきてずっしりとしてきました。

Iriomote cat baby1.jpg

メス(左)保護時535g⇒1265g オス(右)保護時540g⇒1445g(6月17日時点)

 さて、イリオモテヤマネコは他地域のヤマネコ類と違い食性に偏りがありません。狭い島で生き残るための知恵ともいうべきか両生爬虫類から魚類、鳥類、昆虫類、甲殻類などと様々なものを食べています(もちろん哺乳類も捕食します)。とりあえず偏食にならないようにと、この2頭が住んでいた場所に生息していて食べることのできる生き物を毎食用意して与えています。
 カエルはヌマガエル、カジカガエル、ヒメアマガエルなどを与えてみましたが保護前から食べたことがあったのかすぐに捕まえて食べました。トカゲはキノボリトカゲ、スベトカゲ、イシガキトカゲなどを与えました。キノボリトカゲは初めて見たのか捕らえようとしたときに唸り声をあげました。ヘビはサキシママダラを与えてみましたが、これも初だったようでヘビに威嚇され、ヤマネコのほうが後ずさりして逃げてしまいました。その後、何度かトライするもヘビが動くたびに及び腰になってしまい狩り失敗が続いています。
 昆虫はカマキリやツユムシの仲間は躊躇せずに食べましたが、バッタやコオロギはかみ殺すだけで食べませんでした。セミもツマグロゼミは食べてもクサゼミは食べませんでした。
 甲殻類は糞からよく見つかるテナガエビを用意しました。オスは尾の部分と前脚以外は食べたようでしたが、メスは水の中から引っ張り出して遊んだ後に放置して食べませんでした。

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 水への抵抗もなくすために容器に水を張って中にオタマジャクシやカエルを数匹放してみました。メスは躊躇せずにそのままバシャっと水の中へ入りましたが、オスは足先が濡れるのを嫌って、前足をちょんと浸けてもすぐに出してプルプルっと水を払っていました。
 室内には木も組んで設置しています。台を取り付けたところお気に入りの場所になったのか、日中はご飯を置いても降りてこないことがあります。
 モニターで観察していたところ、オスは寝返りを打つときに滑り落ちそうになっていましたが、前足で踏ん張って元の位置へと戻っていました。メスは、ほぼ垂直になっている木をそのまま登れるので筋力もついてきたようです。

cat baby (male1).jpg
オスの尻尾もきれいに治りました。

 今後の予定としては、準備の整った順番で山へ帰すことになり保護地点から少し山へ入った林内で放す予定です。放獣後、付近の道路や集落へ出没することもあるとは思いますが地域のヤマネコとして、みなさんで見守ってくださるとうれしいです。

(かんとう)
posted by IWCC at 09:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月22日

浦内集落内で子ネコを保護しました



 5月4日のメスの死亡事故から5日後の9日に住吉町道で子ネコ2頭の目撃情報が寄せられて以降、付近で子ネコの目撃情報が多数寄せられるようになりました。


死亡したのは子育て中のメスのヤマネコであったため、当センターではその子ネコを保護するために捜索やセンサーカメラの設置を行っていました。



ただ、事故死したメスネコの子ネコの可能性がある一方で、14日に母ネコとも思われる目撃情報も寄せられました。



親子を引き離してしまうことになる恐れがあったため、一時様子を見ていたところでした。



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 子ネコ捜索用に設置したセンサーカメラ


13日に浦内集落内で衰弱した子ネコがいるとの情報をいただき、センター職員が急行し、緊急捕獲を行いました。



獣医師による診察を受けたところ顔面に衝撃を受けた痕があり(ただし交通事故であるかは不明)、左目が縮瞳、下顎に小さな割れがあり犬歯が外側へ曲がっていました。



また、血液検査の値に異常が見られ、体も削痩していたため救護収容となりました。



この個体はメスでした。



保護個体1頭目.JPG

13日に保護をしたメスの幼獣(収容後の様子)




そして15日には、同じく浦内の民家の庭に子ネコがいて逃げないとの情報をいただき、センター職員が現場に向かいました。



現場に向かった職員と住民の方とで様子を見守ってもらっている間に、別のセンター職員と専門家の相談の結果、、衰弱している可能性もあるとして一時的に保護して健康診断を行うことになりました。



住民の皆さんの協力があり、仔猫を無事捕まえることができました。



捕獲時には威嚇をするなど元気な様子でしたが、体は13日に保護した子ネコのように痩せているようでした。



また、保護センターへ収容し診察した結果、削痩だけでなく、尻尾には傷があることがわかりました。



ハエが傷口に産卵し孵化した幼虫に食べられていたことから、そのまま収容ということになりました。



2頭目の幼獣はオスでした。



保護個体2頭目.JPG

15日に保護したオスの幼獣(強制給餌の様子)



現在では、NPOどうぶつたちの病院沖縄の獣医師さんの診察をしていただきながら、子ネコ2頭の救護飼育を行っています。



保護地点が極めて近いことから、2頭は兄弟である可能性があります。



まだ安心は出来ない状態ではあるものの、食欲が出てきて体重が増加するなど2頭とも回復に向かっています。




なお、子ネコは将来的に野生復帰を行う予定ですので、人慣れを避けるために一般公開の予定はありません。



ご理解、ご協力をお願いいたします。




(田口)




posted by IWCC at 12:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月09日

立て続けに2件の死亡事故が発生!2018年の事故は計3件に!!


GWを無事に乗り切ればヤマネコの無事故100日を迎えることができたはずでした。

しかし、無事故日数を伸ばすどころか立て続けに2件の死亡事故が起きてしまいました。


4月26日には上原港からほど近い場所で、オスのヤマネコが事故に遭いました。

180426ヤマネコ事故現場写真.jpg
4月26日交通事故個体

5月4日には浦内の鉄塔付近で、子育て中のメスのヤマネコが事故死しました。

捜索を試みましたが、この個体の子ネコはまだ見つかっていません。

180504事故(クレジット有)_DSCN3473.jpg
5月4日交通事故個体


どちらも負傷具合が激しく、スピードの出た車と接触したことがうかがえました。

特にオスは片方の眼球が突出してしまっており、痛々しい見た目でした。

そして、2件とも、またしても西表島の西部地区での交通事故でした。

2016年6月以降、西部での交通事故が9件連続しています。


ヤマネコダイヤル「ケガ・死亡・子ネコ」小.jpg

ヤマネコは出産・子育ての時期を迎え、活動が活発になっています。

法定速度を守ったうえで、ヤマネコの飛び出しに注意して運転をお願いします。

ヤマネコを目撃した場合には、交通事故予防のためにもお早めに保護センターにお知らせください。

万が一、ヤマネコをひいてしまった場合にもすぐに治療をすれば一命はとりとめることができる可能性があります。


(田口)

ラベル:交通事故
posted by IWCC at 17:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

4月15日はイリオモテヤマネコの日

4月15日はイリオモテヤマネコの日ということをご存知でしょうか?

当日は島内では関連イベントが目白押しでした。

下記に簡単にご紹介します。

イリオモテヤマネコ発見記念モニュメントの除幕式
 イリオモテヤマネコ記念モニュメント建立(八重山毎日新聞HP)http://www.y-mainichi.co.jp/news/33338/

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モニュメント前での記念撮影

JTEF西表支部やまねこパトロール主催イリオモテヤマネコの日記念シンポジウム
 「屋久島が教える、西表島が今すべきこと」チラシPDF


竹富町主催イリオモテヤマネコの日記念シンポジウム
「世界自然遺産登録地に求められていること」チラシPDF

 当センターからは自然保護官の杉本がエコツーリズム推進法についての講演を行いました。

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自然保護官の講演の様子


(田口)


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2018年01月05日

あけましておめでとうございます! 【 祝 無事故100日超え!! 】

あけましておめでとうございます。

年末年始の西表は終始天気が良く、中には半袖でも過ごせるくらいの陽気の日もありました。

島東部の某地区での新春グラウンドゴルフ大会では、参加者にかき氷がふるまわれたほどです。


ブログ用180105.jpg

そして、新年早々に細やかかもしれませんが、嬉しいニュースがあります。

それは、久しぶりにヤマネコの無事故日数が100日を越えました!!

実はちょうど昨年の大晦日が無事故100日目でした。

このまま事故の無い日が1日でも長く続くことを願っています。

そのためにも、皆さまには本年もヤマネコの交通事故防止の取り組みにご理解とご協力をどうぞお願いいたします。



(田口)
ラベル:安全運転PR
posted by IWCC at 12:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする