2016年04月01日

【写真を追加しました】2016年2件目の交通事故発生!

今年2件目のイリオモテヤマネコ交通事故が発生してしまいました。


3月28日(月)の1850分頃、浦内橋から干立間の県道上で交通事故による死亡が確認されました。

死亡したのは妊娠中のメスの成獣で、おなかには2頭の胎児がいました。

3頭の命が失われたことは非常に残念でなりません。

1978年の統計開始以来、71件目となる事故です。


160328W-185妊娠♀事故現場.JPG


現場付近では昨年10月から11月頃に頻繁にヤマネコの目撃情報が寄せられていました。

保護センターでは、地元警察とも協力した夜間の注意喚起や、移動式看板の設置、草刈り等を実施してきました。


12月以降に目撃情報が少なくなってからも、移動式看板の設置や草刈りを継続していました。


今回のようにヤマネコの目撃が多発している場所など、

集中的に対策を行っている場所でも事故が発生しています。


これからの4月〜8月にかけてはヤマネコの出産・子育て時期にあたり、

親子連れのヤマネコ、仔ネコが道路で頻繁に目撃されるようになり、事故に遭いやすくなる時期です。

夜間の運転には十分な注意をお願いします。


また、ヤマネコを目撃した際には出来るだけ早めに保護センターのお知らせください。

あなたの目撃情報が交通事故防止につながります。


今後の事故を防ぐためにも、皆さんに今まで以上にお力を貸していただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


(田口)
ラベル:交通事故
posted by IWCC at 12:53| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月26日

2016年 1件目の交通事故

1月18日に西表島西部の農地内でイリオモテヤマネコの死体を回収しました。

前日の17日に昼間から弱っているヤマネコがいるとの情報が入ったため、現場を訪れ聞き取り調査や付近での捜索をしたところ水田脇でヤマネコの死体を発見しました。

死亡したヤマネコ歯メスで、体はかなり痩せており、歯の欠損状態などから老齢であることがうかがえました。

160127D-52報道発表用写真A.jpg
死体回収時の写真

詳しい死因を調査するために鹿児島大学に病理解剖を依頼しました。

病理解剖の結果、臓器から出血していたことがわかり、交通事故に遭っていたことが明らかになりました。

発見現場付近は県道からも近いため、ヤマネコは交通事故に遭い即死は免れたものの弱っていたところを前述のように目撃されたようです。

160118D-52交通事故周知(A3印刷用).jpg
島内への事故周知チラシ

年が明けて早々に今年1件目の事故が起きてしまい、とても残念です。

死体回収場所付近の県道でヤマネコにぶつかったかもしれない、当時弱ったヤマネコを見たという方がいましたら保護センター(0980-85-5581)にご連絡をお願いいたします。

今回のように昼間から目撃される場合、衰弱や負傷名dの何らかの異常が生じている可能性があります。

昼間の目撃はお早めにお知らせください。

皆さまのご協力をお願いいたします。

ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg


(田口)



posted by IWCC at 14:40| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月16日

12/14にヤマネコ死亡事故発生【2015年3件目】

12月14日にヤマネコの死亡事故が発生してしまいました。

メスの仔ネコでした。

2015年3件目の事故となります。

1978年の統計開始以来、69件目の交通事故です。

12月3日に事故現場の近くで、センター職員が仔ネコを目撃していたため現場付近の草刈りを行い、移動式看板を設置していたところでした。

DSCN8919(報道発表用)(小).JPG
交通事故に遭ったイリオモテヤマネコの仔ネコ

通行車が事故個体を発見してセンターに搬送してくださいました。

センター搬入直後はまだかすかに温もりがあり、事故の直後であることがうかがえました。

雨に濡れた小さな体はとても悲しいものでした。

DSCN0262 - コピー.JPG

3月以来無事故が続いていましたが、無事故264日で途絶えてしまいました。

平成27年度内の事故ゼロを目指して、交通事故対策を実施してきた中での事故です。

非常に残念で言葉になりません。
 DSCN0355 - コピー.JPG

保護センターでは目撃件数やその内容に応じて、交通事故の危険性の高いところを判断し、移動式看板の設置や草刈りといった交通事故対策を行っています。

事故の現場検証をしていると、事前にセンターに連絡の入っていた情報以外にも目撃がされていたということがあります。

もし事故前にそうした情報を知っていたらと思うことも少なくありません。

ぜひ交通事故対策のためにヤマネコを目撃した場合はお早めに保護センターへご連絡下さい。

ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg


(田口)

posted by IWCC at 11:41| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

【2015年2件目】昨年、野生復帰をしたヤマネコを死体で発見

20日に発生した交通事故のショックも覚めない、24日朝に高那の直線道路脇でヤマネコの死体が発見されました。

このヤマネコは当時まだ幼獣だった昨年8月にも交通事故に遭っているW171(♀)という個体でした。

150324【写真】ヤマネコ事故(高那) (5)(小).jpg
死体で発見されたW-171

当時は幸いにも短期間で回復し、9月には交通事故個体としては初めて野生復帰させることができ、心から嬉しく思いました。
(W-171の野生復帰についてはこちらもご覧下さい)

野生に帰ってからも無事に生活できているかをモニタリングするために、首輪式の発信機を装着させて追跡調査を行っていました。

野生復帰から2カ月ほどが経ち、推定7ケ月齢になるとそれまでより広い範囲を移動するようになりました。

これまで独り立ちを始めたメスのヤマネコの追跡調査はほとんど行われておらず、そうした意味でも貴重な調査データが得られていました。

追跡調査について詳しくはこちらをご覧下さい)

そういった思い入れがあり、一度は事故から野生に変えることができた個体が目の前で冷たくなっている姿はとても悲しく、衝撃的でした。

「なぜ?どうして?」というやりきれない思いで胸がいっぱいになりました。


死体を回収後は、保護センターで外傷や骨折の有無を調べます。

道路脇で倒れていたもののW−171に外傷や骨折は見つかりませんでした。
150324【写真】ヤマネコ事故(高那) (12)(小).jpg
雨に濡れていたほかは、外傷や骨折はありませんでした。


ところが、骨折がないか調べるために撮ったレントゲン写真では、なんと妊娠ていることがわかりました。

生まれて1年程の若いヤマネコで妊娠が確認されたのは初めてのことでした。

死んでしまったのは1頭だけではなかったのです。


病理解剖を行い詳しい死因を明らかにするために、W−171を大学に送りました。

発見状況を考えると交通事故死である可能性が高いことから報道発表ではそのように書いています。

一方で心不全などの突然死の可能性もゼロではありません。

若いうちの妊娠が体に負担をかけていたことも考えられます。

大学での調査結果が待たれます。

結果については皆様にも何らかの形でご報告出来ればと思います。


(田口)


5月26日追記

大学での病理解剖の結果、内臓がひどく損傷していることが明らかになりました。

W-171はやはり交通事故死だということがわかりました。

半年以上、行動を見守ってきたヤマネコだったため残念で残念で言葉になりません。
posted by IWCC at 12:30| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月31日

【2015年1件目】相良橋で死亡事故発生

3月20日の早朝、保護センターに道路でヤマネコが死んでいるとの連絡が入りました。

すぐに職員が現場に向かったところ、発見者によって道脇に避けられていたヤマネコを見つけました。

DSCF3543.JPG
発見者によって道脇によけられたヤマネコ

体にはまだ体温が残っていて、事故直後の発見であったことがうかがえました。

顔の右側が骨折し、右目は飛び出していました。

道路にはまだ血痕が生々しく残っていました。

20150320事故現場2.JPG
道路に残る血痕

死体を回収し、保護センターで個体を詳しく調べました。

その結果、まだ若いメスのヤマネコであることがわかりました。

20150320事故回収.JPG
死体回収時の様子

今回でイリオモテヤマネコの交通事故は、記録のある1978年以降で67件目となってしまいました。

今年はヤマネコ発見から50周年の節目の年です。

今年こそ事故をゼロにという気持ちで職員一同、交通事故対策に取り組んできただけに残念で言葉になりません。

2014年以降の5件の事故は全てメスネコで、そのなかには仔ネコも含まれています。

ただでさえ数が少ない動物であるうえに、貴重なメスや仔ネコが死んでしまっているという事態も思う受け止めなくてはなりません。

ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg

イリオモテヤマネコの交通事故は当事者の方からのご連絡が全体の1割程度しかありません。

そのため、どうして交通事故が起きるのかという基本的なことがまだ明らかになっていません。

事故直後にご連絡をいただければ助かる命もあるかもしれません。

また、故意に轢いたのでなければ罪に問われることはありません。

どうぞ保護センター(24時間受付)にご連絡下さい。

心からお願いいたします。


(田口)

ラベル:交通事故
posted by IWCC at 19:37| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする