2015年12月16日

12/14にヤマネコ死亡事故発生【2015年3件目】

12月14日にヤマネコの死亡事故が発生してしまいました。

メスの仔ネコでした。

2015年3件目の事故となります。

1978年の統計開始以来、69件目の交通事故です。

12月3日に事故現場の近くで、センター職員が仔ネコを目撃していたため現場付近の草刈りを行い、移動式看板を設置していたところでした。

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交通事故に遭ったイリオモテヤマネコの仔ネコ

通行車が事故個体を発見してセンターに搬送してくださいました。

センター搬入直後はまだかすかに温もりがあり、事故の直後であることがうかがえました。

雨に濡れた小さな体はとても悲しいものでした。

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3月以来無事故が続いていましたが、無事故264日で途絶えてしまいました。

平成27年度内の事故ゼロを目指して、交通事故対策を実施してきた中での事故です。

非常に残念で言葉になりません。
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保護センターでは目撃件数やその内容に応じて、交通事故の危険性の高いところを判断し、移動式看板の設置や草刈りといった交通事故対策を行っています。

事故の現場検証をしていると、事前にセンターに連絡の入っていた情報以外にも目撃がされていたということがあります。

もし事故前にそうした情報を知っていたらと思うことも少なくありません。

ぜひ交通事故対策のためにヤマネコを目撃した場合はお早めに保護センターへご連絡下さい。

ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg


(田口)

posted by IWCC at 11:41| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月03日

【2015年2件目】昨年、野生復帰をしたヤマネコを死体で発見

20日に発生した交通事故のショックも覚めない、24日朝に高那の直線道路脇でヤマネコの死体が発見されました。

このヤマネコは当時まだ幼獣だった昨年8月にも交通事故に遭っているW171(♀)という個体でした。

150324【写真】ヤマネコ事故(高那) (5)(小).jpg
死体で発見されたW-171

当時は幸いにも短期間で回復し、9月には交通事故個体としては初めて野生復帰させることができ、心から嬉しく思いました。
(W-171の野生復帰についてはこちらもご覧下さい)

野生に帰ってからも無事に生活できているかをモニタリングするために、首輪式の発信機を装着させて追跡調査を行っていました。

野生復帰から2カ月ほどが経ち、推定7ケ月齢になるとそれまでより広い範囲を移動するようになりました。

これまで独り立ちを始めたメスのヤマネコの追跡調査はほとんど行われておらず、そうした意味でも貴重な調査データが得られていました。

追跡調査について詳しくはこちらをご覧下さい)

そういった思い入れがあり、一度は事故から野生に変えることができた個体が目の前で冷たくなっている姿はとても悲しく、衝撃的でした。

「なぜ?どうして?」というやりきれない思いで胸がいっぱいになりました。


死体を回収後は、保護センターで外傷や骨折の有無を調べます。

道路脇で倒れていたもののW−171に外傷や骨折は見つかりませんでした。
150324【写真】ヤマネコ事故(高那) (12)(小).jpg
雨に濡れていたほかは、外傷や骨折はありませんでした。


ところが、骨折がないか調べるために撮ったレントゲン写真では、なんと妊娠ていることがわかりました。

生まれて1年程の若いヤマネコで妊娠が確認されたのは初めてのことでした。

死んでしまったのは1頭だけではなかったのです。


病理解剖を行い詳しい死因を明らかにするために、W−171を大学に送りました。

発見状況を考えると交通事故死である可能性が高いことから報道発表ではそのように書いています。

一方で心不全などの突然死の可能性もゼロではありません。

若いうちの妊娠が体に負担をかけていたことも考えられます。

大学での調査結果が待たれます。

結果については皆様にも何らかの形でご報告出来ればと思います。


(田口)


5月26日追記

大学での病理解剖の結果、内臓がひどく損傷していることが明らかになりました。

W-171はやはり交通事故死だということがわかりました。

半年以上、行動を見守ってきたヤマネコだったため残念で残念で言葉になりません。
posted by IWCC at 12:30| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月31日

【2015年1件目】相良橋で死亡事故発生

3月20日の早朝、保護センターに道路でヤマネコが死んでいるとの連絡が入りました。

すぐに職員が現場に向かったところ、発見者によって道脇に避けられていたヤマネコを見つけました。

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発見者によって道脇によけられたヤマネコ

体にはまだ体温が残っていて、事故直後の発見であったことがうかがえました。

顔の右側が骨折し、右目は飛び出していました。

道路にはまだ血痕が生々しく残っていました。

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道路に残る血痕

死体を回収し、保護センターで個体を詳しく調べました。

その結果、まだ若いメスのヤマネコであることがわかりました。

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死体回収時の様子

今回でイリオモテヤマネコの交通事故は、記録のある1978年以降で67件目となってしまいました。

今年はヤマネコ発見から50周年の節目の年です。

今年こそ事故をゼロにという気持ちで職員一同、交通事故対策に取り組んできただけに残念で言葉になりません。

2014年以降の5件の事故は全てメスネコで、そのなかには仔ネコも含まれています。

ただでさえ数が少ない動物であるうえに、貴重なメスや仔ネコが死んでしまっているという事態も思う受け止めなくてはなりません。

ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg

イリオモテヤマネコの交通事故は当事者の方からのご連絡が全体の1割程度しかありません。

そのため、どうして交通事故が起きるのかという基本的なことがまだ明らかになっていません。

事故直後にご連絡をいただければ助かる命もあるかもしれません。

また、故意に轢いたのでなければ罪に問われることはありません。

どうぞ保護センター(24時間受付)にご連絡下さい。

心からお願いいたします。


(田口)

ラベル:交通事故
posted by IWCC at 19:37| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月29日

「ぱいーぐる」と「まーや」で交通事故防止PR@石垣空港

20日に石垣空港のヤマネコとカンムリワシの交通事故防止のPR活動を行いました。

当日はカンムリワシリサーチの皆さん、西表・石垣の環境省職員、イリオモテヤマネコの「まーや」の他にカンムリワシの「ぱいーぐる」も駆けつけてくれました。

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PR活動にはりきる、まーや(左)とぱいーぐる(右)

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到着ロビーでお客さんに交通事故防止をPR

ヤマネコやカンムリワシについてのチラシだけでなく、ヤマネコシールやカンムリワシ缶バッチを配り、皆さんからとても好評でした。

でも何と言っても「まーや」と「ぱいーぐる」!

子供から大人までみんなから大人気でした。

空港内テナントの店員さんからも写真を求められるほどの人気ぶりでした。

彼らのおかげでPR活動も盛り上がり、300枚近いチラシを配ることができました!

多くの方にヤマネコとカンムリワシの交通事故の現状を知っていただけたと思います。

野生動物たちのために観光でいらした方も、地元にお住まいの方も安全運転をお願いいたします。

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大活躍の「ぱいーぐる」と「まーや」。おつかれさまでした。


【関連リンク】





(田口)


posted by IWCC at 20:00| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月24日

〖交通事故対策〗草刈りを実施しました

おばあちゃんヤマネコの交通事故発生の危険性が高まっています。

交通事故を防ぐために先週の18日の午前中に目撃多発地点での草刈りを行いました。


急な呼びかけにも関わらず5名の方がボランティアとして集まってくれました。

おかげでさまで12月8・9日の目撃多発現場付近の道路の両側を草刈りを終えることができました。

保護センター職員だけではこんなに広範囲を作業し終えることはできなかったと思います。

ご参加いただいた皆さん、ご協力ありがとうございました。



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草刈りの様子

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草刈りにご協力いただいた皆さん、お疲れさまでした


草刈りを行うことの利点は、道路の見通しがよくなることでヤマネコが道路に出てきた場合にもドライバーがヤマネコを発見しやすくなります。


また、人の手が入ることで一時的にヤマネコを付近から遠ざけることも期待できます。
とはいえ、効力は一時的なものだと思います。

ヤマネコの注意看板が置いてある場所の付近、夜間だと看板についたライトが見える範囲では速度を落として走行してください。
ヤマネコが飛び出してくるかもしれないと意識をもっていただくだけで防げる交通事故があります。

この他にも後日、高那に設置しているヤマネコフェンスのメンテナンスを検討しています。

お手伝い下さるという方はぜひご連絡下さい。

RO-IRIOMOTE@env.go.jp



ヤマネコ緊急ダイヤルrev.jpg



(田口)


ラベル:交通事故対策
posted by IWCC at 14:41| 交通事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする